第55章 私の仕事ぶりは健全です
『いや…これが私の本丸の日常です』
政府「よくそんな淡々とモノが言えますね」
『だって本丸の日常って、私の目に映ったものじゃないんですかね?日常的な私の目線はコレなので写真に納めただけですけど何か!』
政府「はぁ…貴女って人は……。本当にこの人に本丸を任せてよかったんでしょうか…」
そう言ってため息を吐き少し俯く政府
なんか今聞こえたけど…コイツにこの本丸を任せてよかったんでしょうかって言った?え?
この腐りきったブラック本丸をここまでホワイトにしたの私なんですけど!?
私の苦労分かってないな…くっそ……
『とにかく!これが私の本丸です!撮り直すなんてめんどくさい事はしませんからね!』
政府「…今めんどくさいって言いました?はぁ、仕事してくださいよ、ほんとに」
『してますけど?』
私と政府の間に自然と火花が散る
すると、いきなり政府は顔を暗くさせた
政府「仕事の件もそうですけど、今日はもう一つ知らせがあってきました」
『知らせ…?』
政府「落ち着いて聞いてください」
政府は真剣な顔をするものだから、こっちまで緊張来てしまう
すると、政府は重たい口を開いた
政府「…この本丸を以前仕切っていた前任が脱獄しました」
『………………は?え?前任って……え?』
前任って何…私ここに来てから前任とやらに酷い目に合わされたんだけど……それとは別物?
私が難しい顔をしていれば政府は首を傾げた