第54章 泥酔いはいけません
『あー、お腹空いたー!』
私はそんな愚痴を零しながら、長い廊下を歩く
結局朝餉抜きになったし…全く、粟田口の皆と寝てしまっていればこんな事にはならなかっただろうに…!
あ、それにしても最近嫌な夢見なくなったなぁ…これも話を聞いてくれた一期のおかげ…?
そんな事を思いながら廊下を歩いていれば、正門の方から騒がしい声がした
岩融「貴様、何用だ!」
御手杵「簡単に中に入れるわけにはいかないな」
正門に目をやれば、誰か本丸に来たのか岩融と御手杵が揉めていた
一体誰が来たんだろう…
そう思い、私は正門の方へと向かった
『岩融に御手杵、どうしたの?』
岩融「おぉ、主よ。政府の輩が主に用があるとかないとか」
『どっちだよ』
政府「お久しぶりです。今日は用がありましてお訪ねしたのですが…宜しいですか?」
そう言って私の顔を見てくる政府さん
……政府さんが私に何用かな…
また何かやらかしたのか、私…!
そんな不安を抱えながらも、政府を追い返すわけにも行かず私は政府を本丸へと招き入れた
『……どうぞ…』
政府「失礼します」
政府は少しだけ頭を下げれば、私の後をおとなしく着いてくる
怖いです…また仕事増えるとか何か?
それとも私がなにかしてしまったのか!?
それとも…今度はいつかの前任が脱獄しましたーとか…そんなことはないでしょ……多分
私は政府さんと共に応接間へと訪れた