第54章 泥酔いはいけません
『ん……』
あぁ、朝食のいい匂い……
私は、朝食のいい匂いに釣られて目を覚ました
上体を起こしてうーんと伸びをすればゆっくりと周りを見渡す
『おはよう、皆〜……って…あれ?』
周りを見渡せば、泥酔いメンバーが寝ていて、離れた場所で皆食事をしていた
あ、そういえば…昨日逃げられなくてこの場で寝ちゃったんだっけ……
それにしても…汚いなこの空間…飲み食いしたままじゃないか!
結局誰も片付けなかったのね……
すると、目覚めた私に気づいた光忠がこちらに寄ってきた
燭台切「おはよう、主」
『おはよう光忠!今日も朝食いい匂いだね〜』
燭台切「うん。今日も美味しい朝食を作ったからね」
光忠はいつもの様に優しい笑顔を見せてくれる
良かった…昨日の怒りは収まったみたい……
私は光忠の笑顔に安心して胸を撫で下ろした
そんなことよりお腹空いたから朝食食べなきゃ!
『光忠、お腹空いた』
燭台切「あぁ、ごめんね。主を含め、そこで寝てる皆に朝食はないよ」
『……え?今なんて……』
燭台切「朝食抜き」
『……え、待って……なんで!?』
……な、なぜだ!?
あんなに優しい笑顔を振りまいておいて残酷な一言…!
それに私は参加してたわけじゃないし!
寧ろ無理やりってゆうか強制参加みたいな感じだったし!
私が広間に行ったのは皆を寝かせるためだったし…!
もう…なんて最悪な朝なんだぁぁぁぁ!