第53章 呑むのお好きですね
『短刀ちゃん達…ここは危険だから今日の所は部屋に戻って寝んねしましょ。ね!』
私は皆の背中を軽く押しながら粟田口の部屋へと誘導する
信濃「えー…なんで!」
包丁「俺も仲間に入りたいぞ!」
皆は納得いかないというようにこちらを見るが構ってられない…汚れる!
とりあえず、抵抗する短刀達を私は粟田口の部屋まで送り届けることにした
〜 一方その頃 〜
三日月「主は柔らかいからな…どこもかしこも」
千子「huhuhuhu…確かにそうですね」
数珠丸「どうして、来たばかりの貴方がわかるのですか?」
千子「それは…顕現されてすぐ、口付けを交わしたからですよ」
全員「…………は?」
千子の言葉に、その場にいた刀剣たちはパカッと口を開き目を見開いた
鶯丸「……新人に負けた……だと?」
鶴丸「どんまいってやつだな!」
千子に越されたことにショックを受ける一部刀剣たち
そのショックと怒りからか、再び酒を手にすれば千子のグラスに注いだ
鶯丸「ほら、遠慮せずに飲め。もうお前は飲むことから逃げられない」
千子「!huhuhuhu…そんなこと……ちょっ、グラスから溢れてますよ…!」
鶯丸「知らんな」
相変わらず、主が大好きな刀剣たちだった