第53章 呑むのお好きですね
すると、それを聞いていた包丁が口を開いた
包丁「労う?労うなら俺を労ってほしいぞ!主は全然俺のこと労ってくれないし!」
……ん?なんで私が包丁を労わなきゃいけないの!?
おかしくない?ちょっとおかしい…いや、ちょっと所じゃないよ、おかしいよね
そんなことを考えていれば、包丁がぎゅっと抱きついてきた
『ちょ、包丁!?そんなに抱きついたら歩きづらいでしょ…?』
包丁「主、俺を労え!あの時プレゼントしたナース服、いつ着てくれるんだ?ずっとずーっと待ってるのにさぁ!」
そう言いながら頬を膨らませている包丁が可愛さの極みだ…
って、そう言えばナース服貰ったっけ…あー、もうすっかり忘れてた…
てか、ナース服来て本丸を歩こうなんて思わないでしょ、普通!
ま、まぁ……とりあえず謝っとくか…
『ご、ごめん…忘れてて……』
包丁「はぁ…ほんと俺って災難…。ナース服あげたのに忘れられてるなんて……。それでなくても、主が人妻じゃないってことも不満だってゆうのに」
『………………………………』
何この子、急に不満だらけじゃないか!
そんなに不満だったの!?色々と…!
素直すぎかよ…ほんとに……
あ、そう言えば買い物いった時に買ったお菓子まだ渡してなかったな…
そう思い私は包丁の頭を撫でながら見下ろした