第52章 新たなる刀は3時間
なんて平和なんだろうか…
この本丸に来たばっかりの時なんて、こんな平和にゴロゴロしてられる時間なんてなかったなぁ…
そんなことを考えながら天上を見上げていれば、少し遠くから足音が聞こえ私はバッと起き上がった
『!…誰か来た!』
慌てて、部屋の襖を開けて顔を出せば三日月がこちらに向かって歩いてきていた
『あ、三日月!』
三日月「お、主ではないか。鍛刀部屋で何をしてる?」
『それが…こんのすけから新しい刀が来るって言われて今鍛刀中なんだけど…終わるまで時間かかるから暇で…。だから相手してよ!』
そう言うと、三日月はにっこりと微笑んだ
三日月「いいぞ、主の相手なら大歓迎だからな」
『やったねー、ありがとう!』
優しい三日月に嬉しくなり、私は鍛刀部屋に三日月を招き入れた
すると三日月はゆっくり腰をかけ、鍛刀時間を見つめた
三日月「3時間か…新しい刀はどんな者が来るのか楽しみでもあるな」
『本当だよね、私も今からドキドキしてる!』
私も三日月の隣に腰かければ、いきなり三日月に腰を抱かれた
その手に驚き、私は三日月をバッと見た
『三日月…?』
三日月「ん?どうした?」
『え、あ……いや…』
三日月は何事も無いような対応をしてくる
その様子に、私だけが意識してるのかな?なんて思い、それ以上指摘することができなかった