第52章 新たなる刀は3時間
私は一人で鍛刀部屋を訪れた
暫く鍛刀部屋に来てなかったせいか、少しだけ懐かしい気持ちになり、私はゆっくり襖を開ければ中へと足を踏み入れた
『久しぶりにお邪魔しまーす』
そして、私はふと鍛刀時間を見れば2時間56分となっていた
『えーっと、これは3時間かな…』
さっきこんのすけと話した時間からすると数分経っててもおかしくないし…これは3時間の鍛刀だ!
何が来るんだろう…ご丁寧に富士札まで使われてて流石はこんのすけ
どんな刀が来るかドキドキだけど…、ここで3時間近く待つのは結構キツイよなぁ……
とは言っても、カメラも渡しちゃったし他に撮ろうとしても撮れないし…外は雨だし?
短刀ちゃんとも結構遊んだし…や、やることがない……!
どうしよっかな…誰かいないかな…
そう思い、私は鍛刀部屋から顔を出せば周りをキョロキョロと見渡した
『…………誰もいない』
こんな時に誰もいないなんて…なんて間が悪い本丸なんだ…!
こんだけ刀剣が居るんだから、誰かしらふら〜っと歩いててもいいと思うけど!?
『はぁ、しかたない…とりあえずのんびりするか〜……少しだけ』
そう思い、再び部屋に引っ込めば私は広い畳の上に大の字に寝転んだ
こうゆう、のんびりする時間も必要だよね……