第51章 我が本丸の様子
明石「主はん、キスが下手やから練習したいんかと思いました」
『………………』
えっ?なに?
私何も言ってないのに何故思ってることが分かるの!?
つ、ついに心の中まで読み取れるようになったの…か?
いや、明石に限ってそんなこと…いや、でも有り得るか……
明石「主はん、図星ですか?」
そう言って、顔を覗き込んでくる明石
なんだかんだ言っても、明石は美形だからそんな風に覗き込まれたら直視するのが辛いもので……
『ちょ、覗き込まないで…!』
私はなんだか恥ずかしくなり顔を逸らした
明石「あれ、照れてはります?」
『照れてない…!わ、私…今忙しいから……うわっ!』
そう言って、その場を立ち去ろうとすれば明石に腕を掴まれグイッと抱き寄せられた
そして、明石の腕の中にスッポリと収まり抱きしめられる
明石「キス…しまひょ」
『へ……?なっ、いきなり何っ……!』
明石「キスの練習、したいんやろ?なら、自分が付き合いますわ」
『い、いいです!結構で……んんっ…!』
言葉を遮るかのように、明石は私の後頭部に手を回して深く口付けをしてきた
明石「ん……は…」
唇を挟むようにキスされたと思えば、割れた唇から舌を挿入されねっとりと絡み合う
その感覚に、私は力が抜けてしまった