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【刀剣乱舞】懐 か れ た い【R18】

第51章 我が本丸の様子





部屋を後にした私は、誰かいないか周りを見渡しながら廊下を歩く
縁側から外を見れば、生憎の雨でついため息が出てしまう


『はぁ……雨って気分下がるなぁ…』


少し足を止めて、空を見上げれば先ほど不動に言われた「キス下手くそ」が頭に浮かんだ


『……キスの練習するべき…か……』


って、いやいやいやいや!
何言ってんの私!
キスなんて練習するものじゃないし…下手でも別に困らないし!
くっそ、不動め…アイツこそキス下手なんじゃない?
…されたことないから知らないけど…


『って、やめーい!何考えてんの私…キス出来なくても生きていけますー!』


邪心を払うように首をブンブン横に振った後、つい雨空に叫んでしまった
そんな乱れた息を整えていれば、すぐ隣から声が聞こえた


明石「キスが…なんですか?」


『うわっ…!明石……!』


いきなりの明石に私は一歩身を引いてしまった
すると明石は眉を下げながら笑った


明石「…その反応、傷つきますわ…」


『あ…いや、ごめん…いきなりだったから…』


明石「ぼーっとして、叫んで…主はんは、ほんと忙しい人やな。……そんなにキスしたいん?」


『は?そんなこと誰も言ってないし…!!!』


くっそ…よりにもよって何故明石に聞かれてしまったんだ…!
そう思いながら私は頭を抱えたくなった


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