第50章 生憎な雨降り
『ちょっ……安定っ…』
胸をやんわり揉みながら、首筋に何度も口付けを落としてくる
その行為に嫌でも変な気分になってしまう
大和守「ん……主、好きだよ…」
安定の言葉に、私は不覚にもキュンとしてしまった
そして、安定の顔が近付きキスされそうになったその瞬間…いきなり部屋の襖が開いた
浦島「あるじさん!タオル持ってきたよ……って、何してんの?」
『「……………………」』
部屋に入ってきたのはタオルを持った浦島だった
きっと私が濡れたって聞いてタオル持ってきてくれたんだ……って、そんな呑気なこと言ってる場合じゃないよ!
この状況すごく気まずいんだけど……
私と安定は浦島を見ながらフリーズしてしまった
浦島「……あれっ、俺…邪魔だった?」
『あ、いやいやいやいや!そんな事ない!』
大和守「…いや…邪魔なんだけど」
『………………』
いやいやいやいや、もう安定くん…!
邪魔とか言うなし……!
更にやましい事があるみたいじゃないか!
そんなことを考えていれば、浦島がじっと私をガン見してきた
浦島「あるじさん…胸元はだけてるけど」
『へ!?あ、さ、さささっき慌てて着替えたから!』
浦島の指摘に私は慌てて胸元の服を直した