第50章 生憎な雨降り
『……安定って意外と照れ屋なんだね』
大和守「えっ…べ、別に照れてないし!」
安定は、赤い顔を隠すようにふいっと横を向いてしまった
『えー、その割には顔真っ赤だけど?』
私はそんな安定の顔を覗き込むようにガン見した
すると安定は、更にぎゅっと抱きつき私の首筋に顔を埋めた
大和守「ちょっ、見ないでよ…!主の肌見たから…ちょっとドキドキしただけ…」
『………………』
待って…可愛すぎる
あれ、私なにかの病気?
安定がこんなに可愛いと思ったのは初めてだよ!
いつもは過激だし、なんか平気で襲うとか言ってるくせに……ちょっと脱いだところ見ただけでドキドキしたとか…あかん、可愛い…
そう内心思いながら、私も安定を優しく抱きしめた
可愛い安定と抱き合って癒しの時間を堪能していれば、いきなり安定は私の首筋を舐めてきた
『ふぁっ……!ちょっ…!』
大和守「……へへ、主可愛い」
安定は私の顔を見れば、可愛らしくニッコリと笑った
照れてたかと思えば、今度はイタズラ……油断ならねぇ…!
『や、安定…もう離れて』
大和守「やだ。もっと主を堪能したいし…」
そう言って、私の胸に手を添えちゅっと唇に軽いキスをされた
そんな中、審神者部屋に歩み寄る影がある事を私達は知らなかった