第50章 生憎な雨降り
山伏と博多は仲がいいなぁ…と去っていく二人を見送れば再び小烏丸に目を向けた
『じゃあ、私は着替えてくるから部屋に戻るね?』
小烏丸「着替えくらいなら手伝えるが?」
『何言ってんの』
着替え手伝ってって言ってないんだけど!?
小烏丸…わざとなのか天然なのか…
そんな警戒の眼差しを向けていれば小烏丸はほんのり笑みを浮かべた
小烏丸「そう警戒するでない…ほんのジョークとやらだ」
『……そ、そっか…………』
小烏丸「では、我も部屋に戻るか。風邪を引いては、皆心配するだろう?早く部屋に戻った方がいいぞ?」
そう言って、小烏丸は自分の部屋へと戻って行った
……私が部屋に戻れないのは小烏丸が変なこと言ってるせいなんだけどね
そんな心の声は誰にも届くことは無かった
『さて、私も部屋に戻ろうっと…』
そう呟き、踵を返せば濡れた服が肌に引っ付いて冷たさが身体に伝わり少し急ぎ足で自室へと戻った
〜 一方その頃 〜
山伏「博多藤四郎!これを持て!」
山伏はお酒の入った袋を博多に差し出した
博多「…いや、さすがに無理やけん」
山伏「軽いものだぞ、これしき!」
博多「…………」
博多は本当に軽いのかと思いながら、お酒の入った思い袋を受け取った
博多「っ……重か……!」
山伏「カッカッカッ!博多藤四郎、鍛えが足りぬな!」
この後、山伏にたくさん手伝わされた博多だった