第50章 生憎な雨降り
〜 数分後 〜
『おっもいな、これ…!』
広間と台所に繋がる長い廊下
米俵を引きずって歩くがとても重くて私はとりあえず一休みをした
『重すぎだろ…米俵ってやべぇわ……。米俵抱えてきたのは確か蜻蛉切…え、あの子超人?』
そんな独り言をぶつぶつ呟いていれば、誰かに声をかけられた
小烏丸「主よ、何をしておる?」
声をかけてきたのは小烏丸だった
『あ、小烏丸。いや、お米を台所まで運びたかったんだけどさ…重くてちょっと一休みしてたところ』
小烏丸「ほう。なら、我が台所まで運んでやろうか」
………………………………ん?
何言ってるかさっぱり理解できないのは私だけかな?
小烏丸が米俵を持てると…?
……いやいやいやいや、無理でしょ
骨よ?ほぼ骨だよね?自分の体見ようか?
『小烏丸…気持ちはありがたいけど!私が運ぶから大丈夫だよ!心配しないで!』
小烏丸「小娘に重たいものを持たせて、素通り出来るほど悪ではないぞ」
『いや、大丈夫。ほんとに大丈夫だから気にしないで』
小烏丸「そうゆう主こそ、気にすることは無い」
『いや気にするからぁぁぁあ!こんな重たい米俵抱えてポッキリ折れたりしたらどうすんの!?自分の体見たことある?ないの?全身鏡持ってこようか!?』
小烏丸「?何を言っておるのか……」
『私からしたら、お前が何言ってんの状態だけどね』