第50章 生憎な雨降り
あれから、足早に本丸へと帰城した
焦って帰ってきたものの、皆ずぶ濡れになってしまった
日本号「はぁ…間に合わなかったな…」
蜻蛉切「天気は変わりやすいからな…」
同田貫「ま、無事に帰ってこられて良かったぜ」
そんな話をしながら、本丸の玄関に入ればそのまま玄関先に荷物を下ろした三人
『みんなお疲れ様…!小狐丸もありがとね?』
小狐丸「いえ、ぬしさまを運べるのは本望です」
うん、相変わらずちょっと変だよねこの子
それにしても、もう本丸に到着したのにいつになったら降ろしてくれるんかね…
『ねぇ、小狐丸?もうそろそろ降ろしてくれる?』
小狐丸「もうですか?しかたありませんな…」
そう言って、渋々降ろしてくれる小狐丸
私は地に足が付けば、皆の方を見た
『皆、風邪引く前に着替えてきて?』
日本号「そりゃあんたもだ」
『いや、私より皆だから!ほら、早く!ほれほれ!』
私は皆の背中を押せば半場無理やり本丸の中へと押し込んだ
同田貫「お前も早く着替えろよな」
『分かってる分かってる!』
蜻蛉切「では、お先に失礼します」
そして皆、渋々と部屋へと戻って行った
本当に優しい奴らだ…
って、雨に打たれたけど…錆びたりしないのか?
一応刀だけど…まぁ今は人間の身体だから心配ないのか!
『っと……とりあえずこれを台所まで運ばないとなぁ』
部屋に戻る序に台所まで運んで貰えばよかった…!
私はアホだ…!!!
ま、引きずって運べば何とかなるか
そう思い、私はまずお米を台所まで引きずって行くことにした