第2章 刀剣男子
?「だれ…?」
怪我を完治した男の子は、驚いた様にこちらを見た後に自分の身体の怪我がないことにビックリしている様子だった。
『私は、今日から此処の本丸を担当することになったなまえです』
?「………審神者?」
『まぁ、そんなような…』
審神者かと聞いてくる目がとても怖い…。
私、殺られる?殺られるか?
?「この傷は…貴女が治してくれたの…?」
『はい…すみません…治しました…!』
殺気がやば過ぎて咄嗟に敬語になっちゃったよ!
目がやばいから!!マジで!!
?「審神者にも…こんな人、居るんだ…」
殺気の次は悲しそうに俯き泣きそうな顔をしている。
あんな池に沈められてたんだもんな…
相当酷い扱いをされたに違いない…。
『キミを…助けられて良かった…。私は審神者だけど、信じたくなければ信じなくていいよ?でも、私は前任みたいに酷いことをするつもりはないし、むしろ助けたいから、それだけは覚えておいて?』
?「……あ、りがと……俺…仲間を助けてほしい…」
大粒の涙を流しながらこちらに訴えかけてくる男の子。
なんか私が泣かしたみたいな流れだけど…!
『もちろん助けてあげるよ!もう悪なんて入る隙間が無いくらい幸せに暮らそう!』
そういって、男の子の頬を優しく撫でた。
うわ…やべ…ツルツルでやわらかい…。