第1章 今日から私の本丸
『こんのすけ…今接吻って言った?』
こんのすけ「はい!口から神力を注ぐのです!」
『あ、なんでそうなった…?』
なに、この狐…え、キスしろってこと?
私、男の人とキスしたことないんだけど!?
こんのすけ「今この方を助けるにはこれしか…」
『んー…あーわかったよ!すればいいんだろ!』
ヤケクソになりながら地面に横たわってる男の子を見た。
さっき池から救い上げた刀は大きくて重かったのに、顕現したら小さい男の子で…可愛い子だった。
?「……………」
『まだ子供だったのが救いか…くっ…、さらば…私のファーストキッス…』
男の子の手を握り、触れるだけのキスを数秒間した。
こんのすけ「あ、主さま!怪我が治ってきてます!」
こんのすけの反応を聞きながら、完治するまでキスを続けた。
すると、ひらひらとした桜が私の頬に触れたと同時に口を離した。
こんのすけ「完治しました!大成功です…!」
『ふぅ…よ、良かった……それにしてもやわらかった…あ、私ショタコンかなんかで逮捕されないかな、心配』
こんのすけ「主さま!今はそんな話をしてる場合じゃないですよ!」
『そ、そうだった!!』
そして、完治した刀剣男子に目をやった。