第49章 大荷物の買い物
私は一瞬の出来事に一瞬フリーズしてしまった
そしてハッとして我に返れば三人に目をやった
『……あれ?日本号ってあんなに出来る子だった?』
小狐丸「ぬしさま…、私もあれくらいできます…!」
蜻蛉切「何に張り合ってるんだ…小狐丸」
そんなこと話していれば、お菓子の入った袋を片手に日本号がこちらに戻ってきた
日本号「ほらよ。軽いからお前が持て」
『え?あ、うん!ありがとう日本号!』
日本号から差し出された財布とお菓子を受け取れば、とりあえずお菓子を選んでくれたことに感謝を述べた
すると日本号は、蜻蛉切の肩を組みすぐに後ろを向いた
そして、こそこそと話し出した
日本号「おい、アイツと買い物してたら絶対に日が暮れるぞ…」
蜻蛉切「それは…まぁそうかもしれないが……けど、あれが主のペースというものだからしかたない気もするが?」
日本号「いや、もうアレだ…俺たちだけで買い物してきたらどうだ?アイツにはそこらで待っててもらってさぁ」
蜻蛉切「!それでは主の身に何かあったら……!」
日本号「あー…じゃあ狐でもお供にすればいいんじゃないのか?そうすりゃ安心だろ」
蜻蛉切「なるほど、それならば……」
『何話してるの?』
小狐丸「さぁ…」
同田貫「主の事じゃねぇの?」
こそこそしている二人を不審そうに見守っていたが、二人はパッとこちらに向き直った