第48章 買い物のお手伝いさん
『くっそぉ……逃げられた…!』
鶴丸め……逃げ足が早い…!
逃げる奴より、行きたいって言ってる包丁達の方が……いやいやいやいや、ダメダメ、騙されるな……
包丁はお菓子しか持たない、そう確信してるよ私は!
『はぁ、誰か荷物持ってくれる優しい子はいないかな…
』
そう思いながら再び本丸を歩き出した
すると前方から蜻蛉切と同田貫が歩いてきた
蜻蛉切「主、お疲れ様です」
同田貫「よっ」
『あれ、二人揃ってどこ行くの?』
同田貫「鍛えに行くんだよ」
蜻蛉切「やはり、刀いえども身体が鈍りますから」
鍛えに行く、身体が鈍る……買い物の荷物持ち?
え、誘いざる負えなくないか?
この二人なら力もありそうだし、買い物に付き合ってくれるかもしれない!
『あのさ、良ければ今から買い物に付き合ってくれないかな?歌仙と光忠に頼まれてて…でも荷物が多くなりそうだから一人ではキツいかなぁって思って、手伝ってくれる人探してるんだけど…』
蜻蛉切「ええ、主の頼みならいつでも。力には自信もありますし、是非」
同田貫「俺もいいぜ。どうせ暇だったしな」
『ま、まじっすか!?ありがとう…二人とも優しくて私涙出ちゃうよ…泣かないけど!よし、そうと決まれば買い物にれっつらごーだ!二人共、よろしくお願いします!』
蜻蛉切「お役に立って見せましょう」
二人に軽く頭を下げてお願いすれば、蜻蛉切に頭をポンポンされた
それが何だか私にとってはすごく新鮮だった