第48章 買い物のお手伝いさん
あれから信濃と他愛のない話をしながら粟田口の部屋へと向かった
そして、暫くすれば部屋に到着した
信濃「誰もいないといいんだけど…」
そんなことを呟きながら信濃は部屋の襖を開いた
すると、中にはチラホラ短刀達が居た
包丁「あ!主だ!」
五虎退「あ、主様…おはようございます…!」
後藤「よっ、大将」
部屋にいたのは、包丁と五虎退、そして後藤が寛いでいた
私に気づいた三人は何処か嬉しそうに笑みを浮かべて声をかけてきた
その様子に信濃は残念そうにため息をついた
信濃「はぁ…大将と二人きりがよかったなぁ…」
『包丁に五虎退に後藤、おはよう!いやぁ、今日もいい天気だね!』
信濃「………………」
『あれ?信濃どうしたの?』
いきなり黙り込みながらこちらを呆れたように見てくる信濃
その様子に私は首を傾げた
信濃「俺…大将と二人きりが…」
包丁「主!早く入って!俺主に話があったんだよねー」
信濃の言葉を遮るかのように、包丁は私に歩み寄ってくれば手を掴み部屋の中へと引っ張られた
『え?話?包丁が話があるなんて珍しいね?』
私はおとなしく引っ張られるまま部屋へと入った
そんな私を見ながら信濃は再びため意思を吐いた