第48章 買い物のお手伝いさん
信濃「やっぱり大将暇だったんだ。じゃあ俺と一緒にぼーっとしない?久しぶりに大将の懐にも入りたいし」
そう言って、信濃は私に正面からぎゅっと抱きついてきた
なにこれ、可愛い…!
あぁ、断りたくないけど…私には買い物に行くという使命がぁぁ!!
これで買い物なんかすっぽかしてみろ…また歌仙に怒られるよ…!
今はダメだ、断るんだ、私!
『あーっと……信濃とぼーっとしたいのは山々なんだけど…今はちょっと…』
信濃「え、大将さっき暇だって言ったよね?」
『いや、それはそのー……』
信濃「大将、ダメ?」
捨て犬のような顔をしながらこちらを見てくる信濃
その可愛さに私のメンタルは限界を超えそうだった
そして、つい口が滑ってしまった
『信濃…一緒にぼーっとしよう…!そして太もも撫でさせて』
信濃「太もも?まぁ大将ならいいけど。じゃあ部屋行こ?」
私の言葉に嬉しそうな笑みを浮かべる信濃
そして私の手を引きながら部屋へと向かう
あぁ、歌仙怒らないでくれ…
私は自分に正直に生きてるだけなんだ…
買い物はそのうち行くから今だけは許して!
そう内心考えながら、私は信濃に手を引かれるがまま着いて行った