第48章 買い物のお手伝いさん
私は、石切丸と歌仙と別れ広間を後にすれば買い物を手伝ってくれそうな刀剣を探すために本丸を歩き回る
『誰か居ないかなぁ…とりあえず力がありそうな子…… 』
信濃「大将!」
ぼそっと呟きながら歩いていれば、いきなり後ろから信濃に突進され少しよろけてしまった
『うわっ…ちょ、いきなり危ないでしょ…!』
信濃「ごめんって。つい大将が暇そうに歩いてたから捕まえちゃったんだ」
『いや暇じゃないけど』
信濃「そうなの?じゃあこんな所ふらついて何してたの?」
信濃は私に抱きついたまま背後からひょっこり顔を覗かせれば首をかしげた
か、可愛い…やっぱり可愛い子には弱いな私…!
『いや、それがさ……』
いや、待てよ…ここで買い物に行ってくれる人を探してるなんて言ったら絶対に信濃は行きたいって言うよね…
信濃じゃ荷物持ちにはならなそうだよなぁ…短刀だし華奢だし!
てか粟田口は華奢な子多いからだめだ…!
そんなことを考えながら十面相していれば、信濃は不思議そうに首を傾げ私の目の前に来た
信濃「大将、どうかした?」
『え?あ、ううん!大丈夫!今考えたんだけど、特に予定も無かったなぁ…なんて』
その言葉に信濃は目をキラキラさせて嬉しそうな顔をした