第47章 お叱りは嫌ですね
宗三「貴女が健全な時なんてありませんよね」
『えぇ…私はいつでも健全です!ね、小夜ちゃん!』
私は小夜ちゃんに同意を求めるようにじっと見つめた
すると小夜ちゃんは一瞬フリーズしてから、コクンと頷いた
うん、なんだろう
フリーズした間がとても気になる
……小夜ちゃんに限ってそんな…!
そんなことを思いながら頭を抱えていれば、江雪が口を開いた
江雪「和睦ですね…」
『え?なんて?』
江雪「和睦です…」
『……和睦?』
江雪「えぇ」
あれ、どこが和睦なのかな!?
ただ私が変態みたいな扱いを受けてるだけですけど!?
だが小夜ちゃんにまで変態扱いはされたくない!
そう思い私は小夜ちゃんをみた
『小夜ちゃん、私は変態じゃないんだよ…?わかる?』
小夜「………………わかってるよ」
『ほんと?ほんとに?』
小夜「……………………うん」
『うん、ごめんね。なんかすごい長い間が気になって仕方ないんだけども…!小夜ちゃん、私は小夜ちゃんが好きなんだよ!片思いなんて嫌だよ!』
宗三「朝からうるさいですね…本当に」
私の声のトーンに喧しそうに顔を顰める宗三
その様子を江雪がそっと見守っている
そんな私の言葉に小夜ちゃんは言葉を返した
小夜「僕も、主の事は好きだから…安心して?」
『さ、小夜ちゃん……!!!小夜ちゃんと両思いだなんて、もう嬉しくて泣いちゃう…!』
宗三「誰も両思いとは言ってないです」
『うっさい。嫉妬は見苦しいよ、宗三』
宗三「はい?誰も嫉妬なんてしてませんけど」
あぁぁ、なんかあの澄ました感じが腹立つ!
そんな私の言葉に動じない宗三にイラッとしながらも、私は朝食を済ませた