第47章 お叱りは嫌ですね
〜 蛍丸side 〜
『すぅ……すぅ……』
蛍丸「よく寝てるなぁ…」
窓から入る光で今朝目が覚めた
俺の隣でスヤスヤ眠っている主…起きてすぐに主の顔が見れるのは嬉しい
それに、主が居たからいつもよりもグッスリと眠れたし…毎日一緒に寝たいなぁ…
そんなことを考えながら、俺は眠っている主に顔を近づければチュッと唇にキスを落とした
蛍丸「主…今日も大好き」
そんな言葉は、寝ている主には届かず…
じっと寝顔を観察していれば、朝から騒がしい足跡がこちらに向かって近付いてくる音が聞こえた
そして、部屋の前で足跡が止まれば襖がバッと開いた
大和守・加州「主!」
部屋を訪れてきたのは沖田組の刀だった
せっかく主と二人きりの朝だったのに…
正直言って邪魔だよね…今は
蛍丸「何か用?」
俺の姿を見た赤い方が目を丸くしながら驚いている
加州「あれ、なんで蛍丸が居るの?」
蛍丸「昨夜、主と一緒に寝たからだよ」
その言葉に、青い方が大声をあげた
大和守「えぇ!?そうなの…!?主、僕達と寝るって言ってたのに…浮気したの!?」
蛍丸「…………」
昨夜の主は俺のこと簡単に受け入れてくれたし、何も約束したような素振りは見せてなかったけど……あ、皆主が好きすぎて、あることないこと妄想が激しくなったから勘違いしてるとか?
……他所でやってよね、そうゆうの…