第46章 ご機嫌斜めな日もある
あれから、私は寝着に着替えて髪を乾かし、自室へと向かった
『やっぱりまだ朝晩冷えるなぁ…』
自室までの廊下を歩きながらちらりと夜空を見上げれば、いつもよりも星が綺麗だった
そんなちょっとした癒しに私は笑みを零した
そして、自室の前まで来れば襖をそっと開いた
すると見慣れた狐が座布団に座ってうたた寝をしていた
『……こんのすけ…』
なんでこんな所でうたた寝してるの…この子
えっ、いつも私の事なんて構ってくれないのに今日は部屋に遊びに来てくれているこんのすけ!
あぁ、なんか地味に嬉しいかもしれない!
そう言えば聞きたいこともあったし…
よし、とりあえず起こすかね!
『こんのすけ〜、おっきろー』
こんのすけ「んー…?」
私が声をかければ、こんのすけはゆっくりと目を覚まして辺りをキョロキョロと見渡してから私を見た
こんのすけ「はっ……!すみません!主様を待っていたらいつの間にか寝てしまっていました!」
『いや、いいよ。で、どうしたの?何か用事?こんのすけが自ら本丸に来るなんて珍しいから』
こんのすけ「あ、はい!実は、今度新たな刀が仲間入りの予定があるのと、日程は決まっていませんが各本丸の集合写真を提示してほしいとの事です!」
『……新たな刀…だと!?なにそれ、初耳…。それに集合写真とか誰得?』
集合写真なんているの!?
どんだけもの好きなの、政府さん
まぁ、私も集合写真とか欲しいなぁとは思ってたけど!