第45章 脇差とのお風呂タイム
『散々な目にあった……』
私は身体に軽くタオルを巻き、洗い場のイスへと腰を掛けた
そして、目の前についてる鏡をじっと見てからため息を零す
『はぁ……』
やっぱり短刀達とは勝手が違う…!
お風呂入るだけなのになんでこんなに疲れてるんだろう私は…
堀川「主さん!」
そんな疲れきった私の後ろからひょっこり顔を出したのは堀川だった
私は鏡越しに堀川へ目をやる
『あ、堀川どうしたの?』
堀川「あ、背中を流してあげようかと思って!主さん、ここ最近お疲れだったから…」
そう言って眉を下げ、心配気に笑う堀川
そんな堀川を可愛いなんて思いながら、私は堀川の方を向いた
『まぁ、色々あるよね…人生。という訳で、お言葉に甘えて背中流してもらおうかな!こうゆう機会ってなかなかないと思うし!』
可愛い堀川に背中を流してもらえるなんて…もうこの先ないかもしれないし…今のうちに!
そう思い、堀川に背中を向ければ鏡越しに堀川が笑った
堀川「うん、任せてよ!僕、いつも兼さんの背中流してるから得意ですし」
そう言いながら、手に泡立て私の背中を優しく洗ってくれる堀川
あぁ、気持ちいい……
って、いつも堀川に背中を流してもらえる和泉守が羨ましくて嫉妬するよ私は……!