第7章 本丸を綺麗にします
『わっ…』
いきなり投げられ避けたが、よく見ると一枚のワイシャツだった。
『え…これ…』
山姥切「そんな格好で、男だらけの本丸を歩かれたら困るからな。サイズは合わないかもしれないが…着てないよりはマシだろう」
え…イケメンかよ。
優男かよおおおおおお!!!
『あ、ありがとうまんばくん…!!!』
私はあまりの嬉しさにそのままぎゅっと抱き着いた。
今日イチの優しさに出会えたかもしれない!
山姥切「お、おい!そんな格好で抱き着くな…っ!早く着ろ…っ」
焦ったように私を離してワイシャツを着せてくれる優男のまんばくん。
『ありがとうっ、優しいね』
山姥切「別に…俺は…っ」
おばけさんはどんな顔してるのか…
私は気になって、布で隠れた顔を覗き込むようにじーっと見た。
『……え、まんばくん…すごくイケメン…!!!』
え、こんな顔してたの!?
廊下暗かったからわからなかった…。
やだ…イケメンに優しくされて今になって恥ずかしい…てへぺろ←
山姥切「いきなりなんだ…」
『すごく綺麗な顔…してるなぁって』
山姥切「っ…綺麗とか言うな…」
『だって本当の事だし!』
山姥切「…い、いいから…もう部屋に戻れ。送ってやる」
『…どこまでも優男…あぁ…まんばくん好き』
山姥切「!?す、好きとか…言うな…!ほら、行くぞ…」
『へへ、照れ屋さん』
照れたように先に部屋を出ていくまんばくん
私もその後を追うように着いていった。