第44章 反抗的な日もあるよね
『はぁ…もう無理……貞ちゃん癒して……』
太鼓鐘「癒すって、俺に出来んの?俺より粟田口の方が……」
『いーや、今は粟田口はダメ!地雷だから、今は粟田口地雷だから!』
今粟田口に行ってみろ…ほたるんが見てくるでしょ!
そして更に私が嫌われて…終いにはグッサリ殺られるよ……!!!
ほたるん、あー見えて強いんだから!
私知ってるんだから!
……蛍丸を敵に回したら終わりだ…
私の必死さに苦笑いする貞ちゃん
苦笑いしつつも私を抱き締め返してくれる貞ちゃんがたまらなく愛おしくなった
太鼓鐘「とりあえず、飯を食えって!みっちゃんの作った料理は美味いからな!」
そう言って太陽みたいな笑みを浮かべる貞ちゃん
『食欲ない……』
太鼓鐘「じゃあ、俺があーんしてやろっか?」
『……え?……えっ!?あーんしてくれるの!?』
太鼓鐘「おう!ま、嫌じゃなければだけど?」
嫌なわけがなかろう…!
こんな美味しいこと…逃すわけにはいかない…!
ここはたんまりあーんして貰って癒されなくては!
『お願いします!』
太鼓鐘「任せとけ!ほら、あーん」
お箸で摘んだおかずを、私の口元に近付けてくる
それを私はパクッと食べた
『ん……んー、美味しい〜…貞ちゃんにあーんされたから数倍美味しい!』
太鼓鐘「そうか?それなら良かった!」
純粋そうな笑みを浮かべる貞ちゃんがたまらなく可愛くて、心がどんどん癒されていく
そんな中、一箇所から痛いくらいの視線を感じた