第42章 本丸は大騒ぎ
お付の狐「主殿は大丈夫ですかな?」
鳴狐「……寝てるみたい」
ぼそっと呟きながら座り、なまえを眺める鳴狐
骨喰「落ち着いているな」
それに、釣られ骨喰も鳴狐と共に座れば眠っているなまえを見ていた
すると、それを他所に鯰尾が寝ているなまえに飛びついた
鯰尾「あーるじ!」
全員「「「あ」」」
『っん……』
布団のフカフカさと暖かさに気持ちよく寝ていれば、いきなり身体に重みがかかり息苦しくなった
そして、薄い記憶の中呼ばれてる気がして私の意識はだんだんはっきりしてくる
平野「ちょっ、鯰尾兄さん…!主さまが眠っているのに…そのような事……!」
博多「もう手遅ればい」
『ん……あれ、鯰尾…?』
目を開けば私の上に乗って覆い被さっている鯰尾の顔があった
ねぼけた眼でじっと見ていれば、鯰尾はぎゅっと抱きついてきた
鯰尾「主おはよう!おはようのちゅーでもする?てゆうか、しちゃおっか?」
『……え?え!?ンッ……!』
鯰尾の言葉を理解しようと寝起きの頭をフル回転させるが間に合わず、鯰尾に軽いキスをされた
鯰尾「へへっ、主はやっぱり美味しい」
『…なっ……い、いきなりキスとか…やめてよ…!』
鯰尾「その割りには…顔赤いですけど?」
ニヤついた鯰尾がこちらを見てくる
見透かされているような気分で私は恥ずかしくなり少し俯いた
そして、何となく周りを見渡し、私は更に顔を真っ赤にした