第41章 嫉妬は時に自分を壊す
鶴丸がこんなに嫉妬するくらい、私のことを見ていてくれたなんて…私は知らなかった
もっと早く気づいてあげてれば、鶴丸もこんなに苦しむこともなかっただろうに……
でも、鶴丸は私のことが大好き…なんて思えるわけない
そんなこと思えるほど自分に自信などない
私の肩に顔を埋めて泣いている鶴丸を抱きしめながら背中を撫でてあげる
『よしよし…』
鶴丸「っ…ぅ……」
泣いてる鶴丸はまるで子供のようだった
母性くすぐられるなぁ…なんて思いながら鶴丸が泣き止むのを待っていた
〜 数十分後 〜
あれから暫く泣いていた鶴丸がやっと泣き止んだ
その目を赤くなっていて、潤んでいる
『大丈夫?』
鶴丸「…あぁ、悪かった……」
自分のしようとしていたことを今だに引き摺っているのか、元気のない鶴丸
神隠しするつもりだったくせに、わりと気にしてるのが可愛いなんて思ってしまう私はきっと末期だろう
『鶴丸、もう気にしないでいいから…元気だして?』
鶴丸「でも…俺…主に酷いこと…。傷まで負わせて……」
俯いて、私の足や腕の傷を見れば再び泣きそうな顔をする鶴丸
『平気だよ、こんなの擦り傷だし』
鶴丸「でもっ……」
『あーもう、でもでもうるさいよ!神隠しする時の威勢はどこいった!』