第41章 嫉妬は時に自分を壊す
鶴丸「なまえ…俺は嫉妬してるんだよ」
『っ……嫉妬…?』
鶴丸「あぁ。昨晩怖い夢を見た時も、俺には話さず一期に話した…なんで俺じゃダメだったんだ……なぁ…」
悲しそうな顔では鶴丸は私の胸ぐらをぎゅっと掴んできた
『それは…心配かけたくなかったからっ……』
鶴丸「俺は…!こんなにも主の事が好きなのに、主は俺を…頼ってくれないんだな…」
『!そんなんじゃ……!』
鶴丸「…もう、俺の中に閉じ込めておきたい。それ位、愛しいんだ……」
鶴丸をこうさせてしまったのは、私の責任だ…
不安にさせてしまったみたい……
悪気はなかったなんて…今の鶴丸に言ってみたら、言い訳にしか聞こえないと思う
主なんだから、全部受け止めなきゃ…
『……鶴丸…神隠しするんでしょ?いいよ、しても……』
神隠しされたらどうなってしまうのか検討もつかない
正直言えば、とても怖い…
もうこの本丸の皆にも会えなくなってしまうんだろう……そう思えば、ここでの出来事が脳内を過ぎり、じんわりと涙が浮かび上がる
鶴丸「!」
『鶴丸…ごめんね、こんな主で。夢の話もね…誰にもするつもりはなかったの…その夢は私の過去の話だから…でも、一人で泣いてるところを一期に見られて…つい話しちゃったんだよね…だから、鶴丸に話さないって訳じゃなかったの…でも鶴丸を傷付けたなら謝るし、神隠しされるなら私は受け入れるよ…最後まで主でいたいから……』
そんな私の話を黙って聞いてくれる鶴丸