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【刀剣乱舞】懐 か れ た い【R18】

第41章 嫉妬は時に自分を壊す





『な、何か用……?』


鶴丸「あぁ、少しな…」


そう言って、鶴丸は強めに私の手首を掴めば足早に歩き出した

強く握られる手首に痛みが走るが、鶴丸は無言で歩く


『鶴丸っ……いたいっ…』


鶴丸「…………」


鶴丸は何もしゃべることもなく、少し離れた小屋に連れてこられた

確かここは、包丁や他の刀がいた場所…
そんなことを考えている間にも鶴丸の足は進む


『鶴丸っ……ひゃっ……!』


そして、小屋の中に入ればいきなり手首を掴んだまま放り投げられた
そして、鶴丸は内側から小屋の鍵を閉めた


『いっ…』


地面を擦った足や腕から、うっすらと血が滲んでいた
その鈍い痛みに私は顔を歪めた

すると、鶴丸がジリジリとこちらに寄ってくる


鶴丸「……なぁ、なまえ」


『っ!』


またこの動悸だ…
やっぱり、鶴丸は私を神隠ししようとしている

名前を呼ばれる度にドクドクと脈打つ心臓が、それを物語っていた


鶴丸「お前は、俺を救ってくれた…この本丸も…。でも、どうも苦しいんだ…主が他の奴に優しくしている所も、他の奴を頼る所も、全て」


『私は、主だから…皆平等に接してきたつもりだよ……!』


すると、鶴丸は私の上に跨がればじっと見下ろしてきた


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