第40章 頼る事も時には大切
一期「鶴丸殿」
鶴丸「…一期」
部屋に入ってきたのは一期だった
一期は入ってきたと思えば、真剣な顔をしたまま鶴丸を見ていた
そんな一期の様子に、鶴丸は一期を睨み付けた
『あ、一期…どうしたの?』
この重たい雰囲気に私は押し潰されそうになった
すると、鶴丸は私から離れふらりと立ち上がれば部屋を出ようとした
そして、一期とのすれ違いざまに何かを呟いた
鶴丸「…邪魔をしたら、いけないぜ?」
一期「……」
鶴丸の言った言葉は、なまえには届かなかった
そして、鶴丸は部屋を出ていってしまった
『一期…?なんか鶴丸がおかしいんだけど…』
一期「主殿…、お気になさらずに。そう言えば、私の弟達が主の事を呼んでいましたので一緒に来て頂けますか?」
『あ、うん…』
何だか様子がおかしい
何か、私に隠してるの…?
一期と鶴丸の険悪な雰囲気がどうも気にやってしょうがない
そして、鶴丸が私の名を呼んだ時の胸のざわつき…
今、何が起こっているのだろうか
そんなことを内心考えながら、一期に連れられ粟田口の部屋へと訪れた
すると、部屋の中には短刀達がいつもの笑みで向かい入れてくれた