第1章 今日から私の本丸
刀剣男子に目をやれば、横倒れになった状態で目の前に居る。
?「…………………」
横たわる子をジッと見れば痛々しそうな傷が沢山あった。
中傷…いや重症と言った所だろ。
『こんのすけ?この子…大丈夫…?』
こんのすけ「これは…結構危ない状態です…!目も開いてませんし…相当重症かと…扱いによっては刀ごと折れてしまうかと…!」
『え、ど、どどどうすんの!?手入れ…そう!手入れをしよう!』
こんのすけ「手入れするには、資材というものが必要なのです!」
『資材…?どこにある?』
こんのすけ「この屋敷から探すとなると…相当時間がかかるかと…」
『じゃーどうすんのさ!この子を見殺しになんてできんよ!』
私の言葉にうーんと考えるような素振りを見せるこんのすけ。
こんのすけ「なら資材など使わずに、主さま自身で手入れをしたらいいのです!この刀に主さまの神力を注ぐのですっ!」
『そんな事ができるのか!わかった、やるよ!それで?やり方は!?』
こんのすけ「お、落ち着いてください!主さま!その顕現した刀に接吻をするのです…!」
ん?接吻ってなに?
狐から危ない言葉が……