第40章 頼る事も時には大切
『大典太が、笑った…!』
私は嬉しさのあまり、思っていたことが口に出てしまった
すると、大典太は少しだけ顔を逸らした
大典太「…いや、これは…」
『心を許してくれた証拠かな~?なんてね!』
私は冗談気に笑えば、大典太いきなりぎゅっと抱きしめられた
『へ…?』
私はいきなりの事に、驚いたがすぐに嬉しさがこみ上げてきた
え…?大典太…デレ気!?
あんなにツンツンっていうか…俺なんか俺なんかみたいな感じだったのに自分から触れてくれるなんて…!
成長したんだ…大典太…
そんな事を内心思いながら私は大典太を抱きしめ返して、髪を優しく撫でた
大典太「……!」
『よしよし、大典太から触れてくるなんて珍しいね?』
大典太「悪い…」
『いやいや、責めてないからね!?寧ろ嬉しいし!』
大典太「嬉しい…?」
大典太は私の顔を見ながら少しだけ首を傾げた
『うん!だって出会ったときはこんな風に自分から触れあって来なかったし…?今はこうして大典太から触れてきてくれて、少しでも私に気を許してくれたのかなって…思えるから!』
その言葉を聞いた大典太は、再び私を抱きしめた
大典太「俺は、あんたを主だと認めている…」
その言葉に私は嬉しさしかなかった