第40章 頼る事も時には大切
あれから、大典太に腕を引かれ審神者部屋へ無事に着いた
そして、掴んでいた手をゆっくりと離された
大典太「ほら、早く服を着替えろ…風邪引く」
『へ?あ、うん!着替えるからちょっと待ってて!』
大典太「別に、待つ必要は……」
私はタンスを漁れば、すぐに下着と服を身に付けた
『はい、着替え完了!大典太、部屋まで付き添ってくれてありがとう!』
大典太「暇だったからな」
『ちょっとゆっくりしていってよ、何もないんだけど!』
私は座布団を敷けば、大典太に座るように促した
大典太「…あんたが言うなら」
そう言って大典太は素直に腰を下ろした
俺は部屋に戻る!とか言い張るかと思ったけど…案外素直だ
何かあったとか?いや、それはないだろ…多分
『最近どう?少しはこの本丸に馴染めてきた?』
大典太「そうだな、初めて来た当初よりは…馴染んでいる気がする」
『それは良かった……』
大典太「……あんたは、悩みとかないのか?毎日忙しそうだが」
『あ、うん!私は今のところは悩みないかな!みんないい子だし』
大典太「そうか…」
そう言って、大典太は少しだけ微笑んだ
大典太の微笑んだ顔なんて見たことがなかったから、何だか嬉しい……!
我が子が初めて立った親の気持ちだ!