第40章 頼る事も時には大切
亀甲が去ってから、私はどうするか考える
めんどくさいから、このまま自力で部屋に戻るか?
誰かを待つよりも手っ取り早いと思うんだよね…
どうせタオル巻いてるし、大丈夫だろう!
そう思えば、私は身体にタオルを巻いたまま脱衣場を後にした
『着替え着替え〜』
私は足早に自室へと向かう
あ、着替えと言えば…今剣に盗まれた着替え返してもらってなかったような…
まぁ、今剣だから許すけど…!
今度会った時にでも返してもらおっかな〜
そんなことを考えながら自室へと向かっていれば、前方に人影が見えた
さっきみたいになるのは御免だからなぁ…
私は前方を歩いている人物を良く見た
『……あ、大典太!』
大典太「……?」
よく見れば、大典太の姿だった
大典太は私の危険人物リストには掲載されていないので、私は大典太をつい呼んでしまった
その声に大典太は振り返った
大典太「……なんてゆう格好をしてるんだ…あんた」
『あ、いやぁ、ちょっと訳ありでお風呂入ったんだけど着替え忘れて……このまま部屋に戻ろうかと思って!』
大典太「……バカなのか、あんた。普通そんな格好で出歩かないぞ」
『だって、誰かに着替え持ってきてって頼もうとしたんだけど…誰も居なくてさぁ……』
大典太「はぁ……早くしろ」
大典太はため息を吐きながら私の手を掴めば足早に審神者部屋へと連れていかれた
『へ?ちょ……いきなりどうした!?』