第39章 お助けください誰か
『ごめん、お待たせ歌仙!』
歌仙を待たせるのは悪いと思い、私は慌ててお風呂から上がった
そして、真っ裸で脱衣場に来れば綺麗に畳まれてあるバスタオルで慌てて身体を隠した
歌仙「あ、あぁ、気にしなくていいよ…。じゃあ僕も入ってくるからね…」
歌仙は私をなるべく見ないようにお風呂へと向かったが、背中を流すと約束したのを思い出し私は声をかけた
『あ、歌仙!背中流す約束……』
歌仙「!いや、自分で出来るから平気だよ……!主は風邪ひかないように、早く着替えたらいいよ」
心なしか、頬を赤らめていた歌仙
そのまま足早にお風呂へと入っていってしまった
どこまで初心なんだろうか…
可愛いなぁ、歌仙
そんなことを考えながら、私はタオルで身体と濡れた髪を拭けば身体にタオルを巻いた
『そういえば、私着替えないや』
手ぶらでお風呂に来たから何も持ってきてないよ!
って、泡だらけになるなんて誰も思ってなかったし…
次郎は次郎で逃げるし…!
くっそ、許さん…もう酒禁止令でも出すか
私はずっとここにいる訳にはいかないと思い、脱衣場から顔を出して周りをキョロキョロと見渡した
『誰か居ないかな〜……』
こんなにたくさんの刀剣が居るというのに…こんなに殺風景なのはなぜだろうか