第38章 人生には驚きが必要
『誰か来た!』
鶴丸「隠れろっ……!」
私達は再び身を潜め、こちらに向かってきた足跡を聞く
次郎「はぁ、なんか飲みたい気分…台所に酒ないかなぁ……って、うわぁぁ!?」
広間に入ってきたのは次郎だった
身長が高いせいで、より粉を被ってしまった次郎を見て仕掛けた側にはすごく嬉しい光景だった
次郎「なにだい、これ〜…」
私は満足して次郎の元に駆け寄った
『次郎、引っかかったね!』
薬研「案外すごい量だな…粉」
次郎「なんだい、これは!アンタが仕掛けたのかい?」
次郎さんはムスッとしたように私を見てきた
『あ、うん!楽しそうだったから!』
次郎「はぁ…子供だね〜アンタも」
粉がかかっても怒りはしない次郎に私は内心安心した
そんな中、来てはいけない奴が広間へと訪れた
歌仙「主、掃除は終わったかい?……って……これは、一体……」
広間に訪れたのは、洗濯物を干し終えた歌仙だった
うわぁ、ヤバイ奴来た……
これ、怒られるパターン!!!
『あっと……これは鶴丸が!』
歌仙「鶴丸?主と次郎太刀しかいないが…」
『え?』
私は歌仙の言葉に周りを見れば、鶴丸も明石も蛍丸も薬研も居なくなっていた
あ、アイツらぁぁぁぁあ!!!
歌仙「どうゆうことか説明してもらおうか」
歌仙は怒りの笑みを浮かべながら私にジリジリと近寄ってきた
ただ分かることは生命の危機を感じる