第6章 探し物は主
あれから一期を手入れした。
今まで見てきた中で一番軽傷だったため他の人より早く手入れが終了した。
『うん、軽傷だったからあっという間に終わったね!』
一期「ありがとうございます…、なんだか心が温かくなりました」
自分の胸に手を当ててそっと微笑む一期。
『そ、そう?それは良かった…』
私は手入れしただけなのだが……←
まぁいい子なのには変わりない。
薬研「大将、体調は大丈夫なのか?」
『へ?…あぁ、大丈夫大丈夫!』
薬研「どれ…」
薬研は私に近づき、自分のおでこと私のおでこをくっつけて熱を測った。
『え…///』
薬研「熱…少しあるな。後で俺っちが薬を持ってきてやるよ」
『あ、え、うん、ありがとう…?』
薬研「何期待してんだ?大将」
にやっと笑いながらこちらを見てくる薬研。
ショタなのに異様な色気に胸が高なる…あ、私犯罪?
『期待なんかしてないって!もうアレだ!私の作った危険人物名簿に名前載せるからな!!!』
薬研「そいつは嬉しいこった。大将に意識されてるって事だろ?」
『~~~~~っ!もう自分の部屋に帰りなさい!!!』
薬研「ははっ、これから本丸も楽しくなるな。んじゃ、俺は風邪薬の調合をしてくるから先に行くぜ。またな、たーいしょ」
厚「あ、俺も戻る!大将ありがとうな!」
一期「私も弟達が待っておりますので失礼します」
そう言って部屋から去っていった粟田口。