第38章 人生には驚きが必要
歌仙「あ、主。お風呂掃除は終わったのかい?」
『げっ……歌仙!』
待て待て待て待て、なぜ広間中にある台所から出てきたんだ……!
これじゃ小麦粉ぶちまけられないじゃないか…!
歌仙「げって……僕が居たらまずい事でも?」
『あー、いや……その……』
非常にまずい事だよね
だって歌仙に驚きを届けようとしたのに、小麦粉設置してる私達の背後から声かけてくるんだもんね
そして、バレたら絶対に怒られるパターン!!!
ここは何とか言い訳を考えなくては……!
歌仙「……それにしても、そんなところで何をしているんだい?」
鶴丸「えっ、あ……これはだな……」
『ああ!あれだよ!掃除!ここの溝が汚れてたから、背の高い鶴丸と明石に手伝ってもらってたの!』
私は必死に頭を捻って言い訳を口にする
すると、歌仙はポンと手を叩いて笑顔になった
歌仙「そうだったんだね、お風呂掃除の次は広間の掃除か。感心感心。じゃあ僕は洗濯物を干してくるから、後は頼んだよ」
そう言って歌仙は台所の方から出ていってしまった
『……はぁ』
明石「危なかったですね、すごく」
鶴丸「歌仙は怒ると怖いからなぁ」
『それは私が一番良く知ってる』
お風呂を泡だらけにした時、こっぴどく怒られたもん……やっぱり歌仙に小麦粉ぶちまけなくて良かったか?
セーフセーフ……。