第38章 人生には驚きが必要
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『誰も来ないね』
鶴丸「だな」
先程から待っているにも関わらずに誰一人来ないというミラクルが起こっている
人通りが激しい場所に仕掛けたのに誰も来ないってどうゆう事かな?
なんだろ、察してんのかな?野生の本能か何かで
いや、あいつら野生なのか?不明だ……!
そんなことを考えていれば、背後から聞こえてはいけない声が聞こえてきた
明石「何や楽しそうなことしてはりますね」
『!あ、ああああ明石!?!?』
明石「いや、驚きすぎとちゃいます…?」
『だっ、だって…!仕掛けにかかる側のやつが後ろにいるから!!……あ』
やべぇ、口が滑ってもーたわ
蛍丸「…………」
蛍丸に睨まれているような気がする…
うん、きっと気のせいに違いない
『あ、明石……なんでここにいるの?』
明石「何でって…こんなに物陰に固まってたらバレますやん」
『「「「「……………………」」」」』
くっそ、作戦ミスった…!
確かに短刀ちゃん人数多いし…バレるか…
これは数人でやるべきだったか……!
『明石ごめん、とりあえずそこの縄に引っかかって転んでくれ』
明石「なんでです…!?ネタバレしたものに気付かぬフリして引っかかれって…無理ありすぎですわ」
蛍丸「国行、それも大人への一歩だよ」
明石「話が読めまへん」