第38章 人生には驚きが必要
驚きを仕掛ける為に、私は色々話し込んだ
蛍丸は明石に驚きを仕掛けたいらしい
そしてそれに便乗するかのように、小夜ちゃんは兄である二人に驚きを仕掛けたいという
そして私は、風呂掃除を押し付けてきた歌仙に驚きを仕掛けようと思っている
『よし、じゃあまずは明石から』
蛍丸「うん、じゃあ国行にはコレ」
そう言って蛍丸は長い縄を見せてきた
うん……可愛い子が縄を持ってるって…なんか危ない
『これでどうするの?』
蛍丸「国行が歩いてくる所を待ち伏せして、足元に縄を張って転ばせる」
鶴丸「おお、いい驚きだな!」
薬研「……いいのか?」
博多「なんか地味やね〜」
おいおい、せっかく可愛いほたるんが考えたんだから乗ってあげようよ…粟田口!!!
『よし、ほたるん…明石を懲らしめよう……!』
蛍丸「うん!じゃあ早速、国行が通りそうな場所に縄を張ろう」
そう言って、短刀ちゃんと鶴丸と私で廊下に出れば人通りが激しい場所へと縄を張った
鶴丸「よし、こんなものか。これは案外引っかかるかもしれないな!」
蛍丸「転んだついでに眼鏡も割れないかな」
『あぁ、眼鏡割れたらなんかスッキリするわ…』
厚「なんか、明石さんが可哀想に思えてきた」
後藤「まぁ…」
薬研「日頃の行いってやつだろ」
そして私達は物陰に隠れて、明石が縄に引っかかるのを静かに待った