第36章 目覚めのいい朝
乱「ふぁ〜……おはよう〜」
五虎退「おはようございます……」
皆、眠そうに目を擦りながら挨拶する声が飛び交う
そんな短刀の様子に一期が優しく挨拶を返す
一期「おはよう、皆」
厚「あれ、大将はまだ寝てんのかぁ?」
一期「うん、主は昨日怖い夢を見て眠れなかったらしいんだ」
一期の説明に短刀達は目を見開いて、驚いたような顔をした
秋田「大丈夫だったんですか…?」
一期「あぁ、大丈夫だよ。ただ、主は私達と似たような境遇にいたらしいんだ…だから皆、なるべく優しくしてあげて欲しい。できるかい?」
信濃「言われなくてもわかってるよ、いち兄」
平野「僕達も、主様に助けていただいたので」
主であるなまえが、刀剣達と似た境遇だったと聞かされれば刀剣達は一斉になまえを見た
その目は、どこか悲しそうな…切なそうな瞳だった
今剣「だから、あるじさまはあんなにあたたかいんですね…」
岩融「そうだな…自分が辛い経験をしているからこそ、俺達に優しく寄り添ってくれたのだな」
長谷部「主…そんな辛い経験を……。お前ら、俺達は主に幸せを貰ったんだ。だから今度は俺達が主を幸せにする番だ、いいな?」
そんな長谷部の言葉にその場にいた刀剣達は頷いた