第35章 怖い夢の正体

一期「どうかなされましたか…？」


胸を押さえて俯いていた私を心配してくれたのか隣に腰を降ろし一期は座った


『何でもない…！一期はどうしたの？寝れなかったの？』


一期「あ、いえ……主が心配で、追ってきてしまいました」


『え？』


一期「主が何かに魘されていて、声をかけようと思ったんですが…鶴丸殿に先を越されてしまい……」


そう言いながら苦笑いを浮かべる一期

一期、私が魘されてたの…気づいてくれてたんだ…
その話に心がホッと温かくなった


『一期起きてたんだ…』


一期「はい…」


『…………』


…………………………………………ん？
待てよ？起きてたってことは…鶴丸との一部始終を見られてたってこと……！？
うっわ、恥ずかしすぎる……このビッチがって思ってる？絶対思ってるよね？？
いや、あれは私からした訳じゃなくて鶴丸からしてきただけなの！！

そんな私の言い訳は一期に届くわけもなく……


一期「主は、鶴丸殿と仲がいいんですね…？」


『へ？違う違う！！あれは違うの！』


私が慌てて否定すれば、一期はクスッと笑った


一期「分かっていますぞ、あれは鶴丸殿からした事」


そう言いながら一期は私の頭を撫でてくれる