第35章 怖い夢の正体
しかたなく、私は口を閉じた
すると、鶴丸がクスッと笑い私の頭を優しく撫でてくれる
鶴丸「主、どんな夢を見たんだ?」
『……言いたくない』
鶴丸「そうか、まぁ言いたくないなら言わなくていいが……我慢して主が潰れるのは見たくないから、苦しくなったら頼ってくれ…」
心配してくれたのかぎゅっと抱きしめながら慰めるように髪を撫でてくれる
そんな鶴丸に私もぎゅっと抱きついた
『ありがとう鶴丸…心強い』
鶴丸「ここに居る皆、主の味方だからな」
『私だって、皆の味方だもんね』
そう言って笑ってくれる鶴丸の笑顔に、私は元気をもらえた
傍に居てくれる鶴丸の体温を感じながら抱き返した
すると、鶴丸が私の顔を見ながら悪戯に笑った
鶴丸「主、怖い夢を見たなら…忘れさせてやろう」
『え?どうやって?』
鶴丸「…こうやって、だ……」
その言葉と共に、私は鶴丸にキスをされた
いきなりの事にびっくりした私は目を見開いた
そんなキスの恥ずかしさに、鶴丸の胸板を押して身体を離した
『っ、は……ちょっと、いきなりなに!?』
鶴丸「ははっ、驚いたか?この驚きで、怖い夢も忘れるだろう」
『なっ……ま、まぁ…ちょっとだけ怖い夢を忘れられたかも……』
鶴丸「ははっ、そりゃ良かった」
私の言葉に安心したように笑顔を浮かべる鶴丸
な、なんなの…いきなり過ぎる!
こんなドキッとする驚きいらないよ……心臓に悪いし…!
って、私…鶴丸とキスするの初めてかも…