第33章 大慰労会2
『んっ……へっ……?』
歌仙「ははっ、主顔が真っ赤だね…雅では無いけど、可愛いよ」
そう言ってぎゅっと抱きしめられ、すぐに体を離された
そして再び食器の片付けを始める歌仙
『歌仙……?』
え、なに、怒ってるの……?
いや…そんな感じはしないけど…
歌仙からキスしてくるのも変だし!
歌仙「ん?どうしたんだい?」
『いや、その……』
歌仙「ここは僕がやっておくから、主は広間でテーブルでも拭いてきてくれるかい?」
『え、あ、うん……分かった』
私に台拭きを手渡してくる歌仙
そしてすぐに私に背を向け食器を洗い流し片付けをしている
やっぱりお皿割ったから怒ったか……?
歌仙怒ると怖いしなぁ…やっぱりここは謝るべき?
そんなことを考えながら、食器を洗っている歌仙の背中にぎゅっと抱きついた
『歌仙…怒ったの……?』
歌仙「え……」
私が抱き付けば、歌仙は洗っていた皿を派手に落とし、皿が真っ二つに割れてしまった
『…………あ』
歌仙も割ってるじゃん!
なんで私ばっかり怒られなきゃならないんだ…これでお愛顧だよ歌仙!
歌仙「っ……あれ、何だか手が滑ったみたいだ……いつもはこんなことないんだけどなぁ……」
『歌仙もお皿割ったからお愛顧だよ!だから私のこと怒らないでね!』