第33章 大慰労会2
歌仙side
主はまた燭台切と仲良さそうに話している。
料理をするのも、片付けをするのも……燭台切と一緒になることが多いからつい燭台切に嫉妬をしてしまう
そんなことを考えながら、台所から主を見ていれば、主がお皿を持ちながらこちらに向かってきたため僕は慌てて既に置いてあった食器を洗う
『あ、歌仙お疲れ様!これ食器持ってきたよ〜』
歌仙「あ、あぁ…ありがとう…」
主は食器を置きながらこちらを見てきた
『ねぇ、食器洗い手伝おうか?』
歌仙「え、いいのかい?」
『うん!もちろん!』
皿洗いを手伝ってもらえば、その間主と二人きりで入れるのか……それは何だか得な気分だ
今回ばかりは、お願いしてしまおう
歌仙「なら、お願いしようかな」
『任せて!』
そして、僕は主と二人きりで皿洗いをし始めた。
『いやぁ、人数が多いからお皿も多いね〜』
主は皿を洗いながらボソッと呟いた
僕は主の洗った皿を濯いでいるところだ
歌仙「まぁ、そうだね…これだけ居ると使う枚数も多いよ」
『だよね〜………っ!』
主と話していると、いきなり皿が割る音がしびっくりしながら主を見れば手を滑らせて皿を落としたらしい
そして指先を見れば、切れてしまったのか薄らと血が浮かんでいた