第33章 大慰労会2
あれから、粟田口の皆と色々話して早数時間。
私は粟田口のテーブルを離れて、三日月達がいるテーブルに向かった。
いやぁ、粟田口のテーブルにだいぶ長居してしまった…
可愛すぎるから悪いんだよね、みんなが!
そんなことを思いながら三日月らのテーブル付近に来れば、粟田口と違ってデカイのがずらりと座っていた。
……さっき短刀と絡んでたから余計にデカく見えるな……みんな……。
そんなことを考えていれば、座っていた鳴狐に手招きをされた為私は近くへと近寄った。
『あ、鳴狐もこっちに居たんだね!』
鳴狐「うん」
お付の狐「主殿!お待ちしておりました!」
鳴狐の傍に座れば、お付の狐が擦り寄ってきた。
そんな狐をわさっと撫でてやる
『あぁ、もふもふ…』
お付の狐「主殿に撫でられるのもいいものですなぁ!」
『動物は好きなほうだからね〜、こうやってもふもふな毛に触れてると落ち着くよ!』
鳴狐「…………」
狐を撫でる私をガン見してくる鳴狐。
ど、どうしたんだろうか…
はっ、もしかして…俺の狐撫でてんじゃねぇよ斬るぞとか思われてる……!?
鳴狐は自分の気持ちとかあんまり伝えてこないし…顔見てもあんまり分かんないし……や、やばいな、殺られそう……