第33章 大慰労会2
『ちょ、なにすんの…!?』
いきなり引き寄せられたと思えばセクハラ行為かよ!
薬研だから余計にエロいんだよ……危ない。
そんなことを頭の中で考えていれば、薬研が一言呟いた。
薬研「…結構濡れてるな」
『へ?』
薬研「大将、風邪引くぞ。これでも着ておけ」
薬研は自分の着てた白衣を脱げば、私の肩に掛けてくれた。
『え…あ、ありがとう……』
薬研「大将が風邪引くと皆心配するからな。それに女なんだからあんまり身体冷やすなよ」
『…薬研、ありがとう。薬研って見た目の割にかっこいいよね』
薬研「見た目の割には余計だ、大将」
見た目可愛いショタなのに、アニキ肌ってもうダメだよ!
あぁ、粟田口といると私のショタコンが悪化して更に犯罪者へのリスクが高まるよ!
あれ、そう言えば……皆のお兄ちゃん一期がいないな……珍しい。
『ねぇ、薬研。一期は?』
薬研「あぁ、いち兄ならあっちのテーブルで飲んでるぜ」
薬研の指さす方を見れば、レア的な刀達の中に混ざって飲んでいる一期を発見した。
『一期が兄弟から離れるなんて珍しいね?』
すると話を聞いていた厚と平野が声をかけてきた。
平野「いつも、僕たちと一緒でいち兄はお酒を飲まないので今日くらいは羽を伸ばしていただきたく皆で勧めたんです」
厚「俺たちだってそんなに子供じゃないし、手取り足取り面倒見てもらわなくても大丈夫だしな!」
『私が手取り足取り世話するよ、厚!』
厚「はぁ…!?い、いいって!」
私の言葉に顔を真っ赤にしている厚。
あぁ、可愛いし純粋な反応がまた可愛い…