第33章 大慰労会2
信濃「ねぇ、大将…ちゅーしよ?」
信濃は誘いながらぎゅっと抱きつき密着してくる。
それに負けじと包丁も密着してきた。
包丁「主ー、俺だけにしてよー」
『ちょ、くっつきすぎ!乱、助けて……!』
乱「えー、ボクはもう満足したし、後はしーらない」
語尾にハートが付きそうな、弾んだ声であっさり交わされた。
自己中かよ……!
自分が満足したらそれでいいのかぁぁぁ!?
良くないね、それはあんまり良くないよ!?
助けて、乱、助けてくれぇぇえ!
そんな私の願いなど届かずに、乱は私から離れまた食事を始めた。
くっそ……あのかわい子ちゃんめ……!!!
自力で抜け出すしかないか……
そんなことを考えていれば、他の刀が助けようと声をかけてきた。
前田「2人とも、主君が困ってしまいますよ」
後藤「しつこいと嫌われちまうぜー?」
包丁「えっ…!?主、俺のこと嫌うのか!?」
信濃「それはいやだなぁ……」
薬研「ま、嫌われたくなければあんまりしつこくしない事だな」
その言葉に2人は私からゆっくりと離れた。
すると、薬研にグッと腕を引かれれば、いきなり胸の辺りに手を当てられた。